be動詞と一般動詞の違い〜発展編①

それでは、さっそく発展編①の解答に入りましょう。

発展編①の解答です。

下記の5つの英文を読んで、下線部の動詞はその形で正しいですか、まちがっていますか?正しい場合は、(  )内に「〇」を、間違っている場合は、(  )内に「正しい形」を記入してください。

① Hurry up!  Everybody waits for you.  (  )

② Bob is very good at languages. He speaks three languages very well.  (  )

③ Don’t go out. It rains now.  (  )

④ Kenta always stays at the Riverside Hotel when he’s in London.  (  )

⑤ You usually drive to school.   (  )

<模範解答>

① Huryy up! Everubody is waiting for you.  ( waits ➡ is waiting )
※急いで!みんながあなたを待っているよ。

② Bob is very good at anguages. He speaks three languages very well. (
※ボブは言語にとても堪能だ。3か国語をとても上手に話すんです。

③ Don’t go out. It is raining now.   ( rains ➡ is raining )
※外に行かないで。今雨が降っているよ。

④ Kenta always stays at the Riverside Hotel when he’s in London.  ( )
※ケンタはロンドンにいる時はいつもリバーサイドホテルに泊まる。

⑤ You usually drive to school.  ( )
※あなたは普段は車で学校へ行きますね。

各問題のチェックポイント

①のチェックポイント
・Hurry up! がヒントになっています。
ー「急いでよ」という言葉は、その後に何か「進行中」の動作を連想させる表現です。ここでは、「あなたを待っている」という動作ですが、状況からして、「進行形」の表現が適切です。

②のチェックポイント
・最初の Bob is very good at languages. がヒントになっています。
ー「ボブは言語に堪能である」という事実から、次の英文が引き出される形になっています。すなわち、現在進行中の「動作」ではなく、一般的なボブの事実(3か国語を話せる)という述べているだけなので、現在形が適切です。

③のチェックポイント
・Don’t go out. の命令文と、2つ目の文の “now” がヒントになっています。
ー「出ていかないで」の理由が、2つ目の文章になるわけです。命令文は、基本的に「相手に今現在の何らかの行動を求める」文なので、「瞬間的な状況」と親和性が高いので、2つ目の「理由」の文章は、進行形が適切です。

④のチェックポイント
・always と、2つ目の when の文がヒントになっています。
ーalways は「いつも」と言う意味で、when は「~する時」という表現です。つまり、
「~する時は、いつも・・・・する」という「状況」を言い表しているので、「進行形」より、「現在形」が適切です。

⑤のチェックポイント
・usually がヒントになっています。
ーusuallyが「普段、普通」という「状況」を表現するときの語彙なので、「現在形」を用いるのが適切です。

◎「現在形」については、
その名前に惑わされて、勘違いして使われている部分もあるので、
下記で、「現在形」についての詳しい解説を示すので、
時間がある人はどうぞお読みください。

「現在形」の名前に惑わされるな!

まずは、
みなさん、この「現在形」という名前に惑わされないでください。

この名前からすると
→まるで「現在」だけのことを示しているかのように
思われますが、実はそうではないのです。

正確に言うと、「現在」だけの一時的なものではなく

今」を中心として、過去から未来へと広い期間に成り立つ状況を示す形

なのです。
・・・あくまでも「現在」を中心とする形なのです。

例文を挙げて説明します。

ex.1  He is a teacher.「彼は先生です。」
👉英語でこの文章は、
「もちろん、現在も彼は先生ですが、以前からも教師であって、
おそらくこれからも教師という職業を続けているであろう」
ということを意味しているのです。

ex.2  I love chocolate.「私はチョコレートが大好きです。」
👉英語でこの文章は、
「『私』は今もチョコレートが好きですが、以前からも好きであって、
おそらくこれからも大好きだろう」
ということを意味しているのです。

このように、
英語の「現在形」には、
「今を中心とした広い期間での状況」を表現するときに
用いる形なのです。

そこを意識して用いることが大事です。

この「現在形」をさらに
詳しく見ると大きく3種類の使われ方をしています。

先に例文を挙げますね。

① He looks like you.
「彼はあなたに似ています。」

② I usually leave for work at 8 a.m.
「私は普通午前8時に仕事場にむかいます。」

③ The earth goes around the sun.
「地球は太陽の周りを回ります。」

それぞれについて説明しましょう。

①状態を表現する「現在形」

① He looks like you.
「彼はあなたに似ています。」

この例文は、「似ている」という状態を表現しています。

このような状態を表す動詞には、
・頭・心の動きを示す一般動詞
・動きがないことを示す一般動詞
・be動詞
の3種類があります。

具体的に言うと
【頭・心の動きを示す一般動詞】
→ see, hear, feel, taste, like, love, hope, think, believe など
【動きがないことを示す一般動詞】
→ stay, keep, remain, have, look like など
【be動詞】
ーis, am, are
※be動詞は主語との「=」の関係を示すだけなので、
「等しい」という「状態」を表す動詞なのです。
〜となります。

②「繰り返し」を表現する「現在形」

② I usually leave for work at 8 a.m.
「私は普通午前8時に仕事場にむかいます。」

この例文は、「普段は8時に仕事場に行く」という
「繰り返される」行動を表現しています。

このような「繰り返し」を表す動詞は、
・体の動きを表す一般動詞
が使われるのが普通です。

ですから、
I play baseball. と言えば
👉「(普段、部活動などで)(繰り返し)私は野球をします。」
Mr. Tanaka teaches English.  と言えば
👉「(おそらく塾や学校で)(繰り返し)田中先生は英語を教えます。」
となるのです。

このような部分もしっかりと
チェックしておきたい部分です。

③一般的な事実、真理を表現する「現在形」

③ The earth goes around the sun.
「地球は太陽の周りを回ります。」

この例文は、「地球が太陽の周りを回っている」という
「真理」を述べているので「現在形」を用います。
→「真理」は、「過去」「現在」「未来」を通じて
普遍なものなので、「現在形」を用いているのです。

これと同じように、

Nurses take care of sick people in hospitals.
「看護士は病院で病人を看護する。」
のような、「一般的な事実」(誰もがそうだと認める事実)
を表現するのも、「地球」の例文と同じ理由で
「現在形」を用います。

このように「現在形」は

今」を中心として、過去から未来へと広い期間に成り立つ状況を示す形

であり、それをさらに詳しく分類すると
①状態を表現する場合
②「繰り返し」を表現する場合
③一般的な事実、真理を表現する場合
に「現在形」を用いているのです。

 

今回はここまで。

 

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