前回まで、5回にわたって
英語の5つの成分
(①主語 ②動詞 ③動詞を補足するもの ④場所 ⑤時)
についてお話してきましたが、今回は、
番外編として、②の前に位置する助動詞を
取り扱います。
②動詞の前に位置する「助動詞」について
助動詞は、字のごとく
「動詞を助けて、表現を豊かにするもの」です。
そこで、まず最初に助動詞を使うときの
基本的な4つのポイントを押さえましょう。
助動詞の4つのポイント
<4つのポイント>
1) すぐ後ろに動詞の原形(元の形)がやってくる。
2) 否定文を作るときには
→助動詞の後ろに not を置く。
3) 疑問文を作るときには
→助動詞を一番前に持ってくる。
4) 2つの助動詞はそのままの形で並べられない。
具体的には・・・
・will can ではなくて → will be able to +動詞の原形
・will must ではなくて → will have to +動詞の原形
※4)に関しては、中学生レベルでは、この2つを覚えておけば、
大丈夫です。おそらく will の方が「力」が強いんですね。
基本的な助動詞の使い方
・can = be able to 「~ができる」能力・可能を示します
ex. Paul can play the shamisen.
( Paul is able to play the shamisen.)
・must = have/has to 「~しなければいけない」義務を示します
ex. I must write a report by tomorrow.
( I have to write a report by tomorrow.)
・will = be going to 「~するでしょう」未来・意思を示します
ex. You will visit Nara next year.
( You are going to visit Nara next year.)
※注意:will not の短縮形は won’t となります。
・may 「~かもしれない」可能性を示します
ex. It may rain tomorrow.
よく使われる疑問文の形
許可を求める言い方「~していいですか」2つの表現
① Can I use your pen?
→答え方:Yes, of course (please). / Sure. / OK.
[断る場合] I’m sorry, you can’t. / I’m afraid not.
② May I help you ?
→答え方:Yes, of course (please). / Sure. / OK.
[断る場合] I’m afraid not.
※ May I ~ ? の方が丁寧な聞き方です。
相手に依頼する言い方「~してくれませんか」2つの表現
① Can you close the door?
→答え方:All right. / OK. / Certainly.
[断る場合] Sorry, I can’t.
(No, I can’t. は少しぶっきらぼうな言い方)
② Will you tell me the way to the staion?
→答え方:All right. / OK. / Sure. / Certainly.
[断る場合] Sorry, I won’t.
(No, I won’t. は少しぶっきらぼうな言い方)
※Can, Will の過去形( Could, Would) を用いるとより丁寧になります。
自分から進んで「~しましょうか」 Shall I 〜?
ex. Shall I carry your bag?
→答え方:Yes, please. / No, thank you.
みんなで「~しましょうか」Shall we 〜?
ex. Shall we dance?
※ Let’s dance. とほぼ同じ意味です。
→答え方:Yes, let’s. / No, let’s not.
過去の表現で気を付けるもの
・「~しなければならなかった」
→ must には過去形がないので、
have to を過去形にして、had to を用います。
ex. You had to study hard last year.
否定文の意味に注意するものうj
・must not (=mustn’t) 「~してはいけない」
ex. You must not run in this park.
※ Don’t run in this park. (禁止の命令文) とほぼ同じ意味です。
・don’t have to 「~する必要はない」
ex. You don’t have to take off your shoes here.
以上、ポイント・例文だけを羅列しましたが、
助動詞が「表現を豊かにする」という役割をしている分、
表現の仕方も多様です。一つ一つの意味を例文とともに
理解し、確認しながら、繰り返し定着させましょう。
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