it の使い方〜その2

それでは、解答です。

「it の使い方〜その2」解答

意味が通じるように、[   ] 内の単語を並べ替えなさい。

①[ be / tomorrow / rainy / it /will ]?

②[ day / the week / was / yesterday / what / it / of ]?

③ [ is / it / who ]?
※ドアに「コンコン」と音がして、その人に対する問いかけの文

④ [ is / us / the rules / to / important / it / follow ].

⑤ [ the library / about / fifteen / it / minutes’ / to / is / walk ].

模範解答

Will it be rainy tomorrow?
「明日は雨でしょうか。」
▶︎周りの状況を受けている it :天気

What day of the week was it yesterday?
「昨日は何曜日でしたか。」
▶︎過去の周りの状況を受けている it:曜日

Who is it?
「どちら様ですか / 誰ですか。」
▶︎周りの状況を受けている it:「音」から「人」と推測

It is important for us to follow the rules.
「規則に従うことは私たちにとって大切なことです。」
▶︎話者が思い浮かべていることを受けている it:形式主語

It is about fifteen minutes’ walk to the library.
「図書館まで歩いて約15分です。」
▶︎周りの状況を受けている it:距離
(思い浮かべていることを受けている、とも捉えることが可能)

各問題のチェックポイントです!

今回は、
it は「何かを受ける」機能を持っているという点から
解説しています。

①のチェックポイント
・「周りの状況」の it で「天候」を表現しています。
▶︎現在の文:It is rainy.
▶︎未来の文に:It will be rainy tomorrow?
▶︎疑問文に:Will it be rainy tomorrow?
※このような英作文の場合、
よく動詞の be を忘れてしまう人が多いので注意!

②のチェックポイント
・「周りの状況」の it で「曜日」を表現しています。
【曜日のたずねかた】
▶︎ What day (of the week) is it today?
※of the week は省略されることもあります。
ここでは、「昨日」の曜日なので
is が was になり、today が yesterday となります。
▶︎ What day (of the week) was it yesterday?
※なお、「明日」の曜日であれば、
▶︎ What day (of the week) will be it tomorrow?
となります。be をお忘れなく!

③のチェックポイント
・会話でよく使われる表現です。
▶︎it は「何かを受ける」働きをしますが、
ここでは、
「音」だけから、そこに誰かがいるのはわかるけれど、
誰かハッキリとわからない、その状況をそのまま it で受けています。

④のチェックポイント
・「話者が思い浮かべていること」を受けている it です。
👉そして、後から、そのことを説明するために to不定詞を用いています。
ですから、最初に
“It is important” と言い切ってしまい、
その後に “for us” で「私たちにとって(意味上の主語)」と表現し、
最後に it の具体的な内容を 不定詞を用いて
“to follow the rules” と説明を加えています。
▶︎ It is +形容詞+for 人+to 不定詞.

⑤のチェックポイント
・「周りの状況」の it で「距離」を表現しています。
👉「距離」を「歩いて約15分間」と表現し、
最後に「どこまでの距離」なのかを、to the library で説明を
加えています。
※歩いて約15分間:about fifteen minutes’ walk
のような表現は良く使われるので覚えましょう。
▶︎(約)歩いて〜分間:(about) 〜 minutes’ walk

天候のたずね方と言い方

▶︎「今日」の天気をたずねる言い方は、次の通り。
How is the weather today?
👉「昨日」の天気:How was the weather yesterday?
👉「明日」の天気:How will the weather be tomorrow?
この場合は、主語は it ではなくて、the weather です。
→ how は「様子・状態」をたずねるwh疑問詞なので、
it を用いると、「何の様子・状態」なのかハッキリせずに
答えることができないからです。

▶︎それに対しての答え方は基本は下記の通り。
It is cloudy (today).
👉「昨日の天気」:It was cloudy (yesterday).
👉「明日の天気」:It will be cloudy (tomorrow).
この場合の it は、the weather を受けての天気を表す it

そして、ここで少し悩んでしまうことが1つ出てきます。

Today is cloudy. は間違いなのか?

▶︎ネットで調べると…
【会話の形では】Today is cloudy. も使われる形
【テストなどでは】間違い、または不自然な表現とされる形
となっているようです。

🔴これには、やはり it の性格の影響があるようです。
👉it は、「何かを受ける」役割をするのですが、
それは、かなり「漠然とした」雰囲気を「受ける」役割を
しているようです。

▶︎「周りの状況」や「話者の思い浮かべたこと」を表す it は、
どれも「ハッキリと、明確なもの」ではなく、
「あいまいで、漠然とした」雰囲気を受けて、
その後に具体的な表現がやってくる、という形になっています。

※すなわち、
天候を表現する場合、it を使うのは、
「自分の周りの状況」の雰囲気を述べている、
というニュアンスがあるのです。

It is rainy today.
「今日は雨だ。」
👉他の地域は知らないが、「自分の周りの状況」は雨である
ことを表現しているのです。

これを、
Today is rainy. とすると
👉「今日という一日は雨だ。」のように、
「自分の今の周りの状況」だけでなく、
「今日一日、全てが」というようなニュアンスを帯びてくるため
違和感が生じてくるのでしょう。

このように、
天候を表現する場合は、
「あいまいな、その場の漠然とした状況」を表現する it
相応しく、固有名詞や、today などの名詞を主語とした場合は
違和感が生じるのです。

◎それでは、
テストの場合はどのようにしたら良いのでしょうか?
私の考えは、
天候の場合は、
It を主語にして表現すべき、だと思います。

そして、上記のことを踏まえ上で、
会話では、Today is sunny. もOKだということを理解しておけば
いいのでは、と思います。

今回はここまで。

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