There is / are 〜. の文①基礎編

今回は、
There is / are 〜. の文を解説します。

There is/ are 〜. の文の形は
中学校で学ぶ文型ですが、意外と応用的な形でも出てくる頻出文型です。

1回目の今回は「基礎編」として
その基本的な形、ニュアンスを説明していきましょう。

There is / are 〜. を使う場面

次の英文の意味を考えてみましょう。

① Tom is in the library.
👉❌ There is Tom in the library.

② There is a cat on the table.
👉❓ A cat is on the table.
👉⭕️ My cat is on the table.

①の英文について

①の英文は、どちらも
「トムは図書館にいます。」という意味を表現しようとしたものですが、
❌ がついた “There is Tom in the library.” は、正しくない表現です。

◎ There is / are 〜. の文は、
共有していない情報」すなわち「新情報」を、話題の中に引っ張り込む時に使われる表現です。

▶︎”Tom” という固有名詞は、それだけ「誰であるのか」が分かっている状態で使われるもので、「新情報」ではありません。だから、There is Tom in the library.  は不適切な表現(❌)となるわけです。
▶︎もし、「誰もわからない、名前がわからない少年」で、「新情報」であれば、There is a boy in the library. となるのです。

②の英文について

②の最初の There is a cat on the table. は
▶︎ ” a cat” が「新情報(誰も知らない、初めて見た猫1匹)」なので、There is 〜.の文の形を用いていて、適切な表現です。
▶︎ ❓がついている A cat is on the table. は、
決して「間違い」とは言えませんが、「唐突感」が生じます。それは、”a” は、「特定のものに決まらない1つ」を意味するので、「猫という1匹の生物が、テーブルにいる」というニュアンスになるからです。
⇨この場合であれば、指示代名詞の that や this を用いて、that cat / this cat とすると「その場で情報を共有」し合っていることになるので、「新情報」でなくなるので、適切です。
▶︎⭕️ の My cat is on the table. は、
“My cat” という表現が、my がつくことによって、「誰の猫でわかり合っている」ことになり、「新情報」ではありません。そのため、適切な表現です。

There is/are  〜. は「新情報」を話題の中に引き込む表現

このように、
There is / are 〜. は、会話や物語に中で、
「共有していない情報」-「新情報」を話題の中に引き込む表現であるということがわかりました。

「共有していない情報」-「新情報」を示す表現

👉それでは、
新情報」を示す場合は、どんな表現を使うのでしょう?

・There is an apple in the box.
「箱にリンゴが1個あります。」
・There were some people in the park.
「公園に何人か人がいました。」
・There was much water in the bottle.
「ボトルにたくさんの水が入ってました。」
・There are five pencils in my pencil case.
「私の筆箱に5本の鉛筆があります。」

🔵このように、「共有していない新情報」には
a/an, some. any, many, much, a lot of ~, 数詞などを用いることが多い
です。
※「共有されていない」ため、「特定できない – 1つに決まらない」というニュアンスをもつ、a/an, や some, any, many などの単語とコンビネーションを組みやすいのです。

「共有していない新情報」
:a/an, some, any, many, much, a lot of, 数詞など
それでは、
「共有している情報」はどのような表現をするのでしょう?

「共有している情報」を示す表現

👉「共有している情報」とは、
別な言い方をすると「それ1つと特定される」表現だということです。

・This is the cat called Tama.「これはタマと呼ばれる猫です。」
That car is Emi’s.「あの車は、絵美のです。」
Aomori is famous for its apples. 「青森はリンゴで有名です。」
・This is his bike.「これは彼の自転車です。」

🔵このように「共有している情報」とは、「1つに特定されるもの」なので、固有名詞はもちろん、その他に、the や this (these) / that (those) などの指示代名詞や所有格とのコンビネーションで示されます。

「共有している情報」
:固有名詞、the, this (these) / that (those), 所有格など

There is 〜. の文の語順

There is 〜. の文の there は、
「そこに・そこで」という副詞ではありません。
There is / are 〜. という形で、
👉【「新情報」を、話題に引っ張り込む文型】と押さえましょう。
この文型は、次のような語順で表現します。
 There is / are  [共有していない]新情報  「場所」を表す言葉 「時」を表す言葉

There is / are の is / are は、
[共有していない]新情報が、「単数」か「複数」かで決まります。
(新情報が、実質的な主語なのです。)
There is an egg in the box.
「箱に卵が1個あります。」

▶︎”an egg” が「単数」なので、”There is” と is になります。
There are a lot of people there today.
「今日そこにたくさんの人がいます。」
▶︎”a lot of people” が「複数」なので、”There are” と are になります。
▶︎下線の there は「場所を表す言葉」の there で「そこに」という意味です。

There is / are 〜. の be動詞 ( is / are ) は、
次に来る「新情報(主語)」の「単数」か「複数」で決まる

There is 〜. 文の否定文、疑問文

この文の基本形では、
be動詞 ( is, are / was, were )が用いられるので、
否定文、疑問文も be動詞の文と同じように作ります。

否定文:be動詞の後ろに not を置く

👉 be動詞の否定文は、その後ろに not を置くことによって、
「〜ではない」という文を作ることができます。

・There is an apple in the box.
▶︎【否定文】There is not (isn’t) an apple in the box.
「箱にリンゴはありません。」

・There are five pencils in my pencil case.
▶︎【否定文】There are not (aren’t)  five pencils in my pencil case.
「私の筆箱には5本の鉛筆はありません。」

疑問文:be動詞を文頭に持ってくる

👉 be動詞の疑問文は、be動詞を文頭に持ってくることによって
「〜ですか」という文を作ることができます。

・There is an egg in the box.
▶︎【疑問文】Is there an egg in the box?
▶︎【答え方】Yes, there is. / No, there isn’t.
「箱の中に卵がありますか。」-「はい、あります。/ いいえ、ありません。」

・There are a lot of people there.
▶︎【疑問文】Are there a lot of people there?
▶︎【答え方】Yes, there are. / No, there aren’t.
「そこにたくさんの人がいますか。」- 「はい、います。/ いいえ、いません。」

◎「答え方」について。
be動詞が文頭に来るので、
Be動詞+ there 〜? の形になります。
答える時は、この Be動詞+there の部分の順番をひっくり返して、
Yes, there +be動詞. / No, there +be動詞 not. の形になります。

 

基本編はここまで。

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