文の種類の3つめ、疑問文について入ります。
まずは、「疑問文」とは、どんな文のことか、見てみましょう。
疑問文って?
・「疑問文」とは、「相手にたずねる文」のことです。
疑問文=「~ですか(ではないのですか)」と相手に答えを求めるためにたずねる文
・「疑問文」の基本的な構造は、
【「主語」ー「(隠れている)助動詞 」】の関係を「倒置ー逆に置く」ことです。
例文1 You are Ken. ➡疑問文 Are you Ken?
「主語」-「助動詞」=”You” – “are“ ➡倒置 “Are” – “you” ~?
※be動詞は、「助動詞」の役目もします。
参考👉肯定文①
例文2 Ken has money. ➡疑問文 Does Ken have money?
「主語」-「(隠れている)助動詞」=”Ken” – “does” ➡倒置 “Does” – “Ken” ~?
参考👉肯定文②
例文3 Tom can swim. ➡疑問文 Can Tom swim?
「主語」-「助動詞」=”Tom” – “can” ➡倒置 “Can” – “Tom” ~?
このような基本的な疑問文の性格(倒置する)を理解したうえで、
具体的に疑問文をみましょう。
この疑問文にもいくつかの種類があり、
・基本疑問文:Yes / No で答えられる「~ですか」とたずねる文 ・否定疑問文:Yes / No で答えられる「~ではないのですか」とたずねる文 ・WH疑問文:WH疑問詞をもちいたたずねる文 ・選択疑問文:複数のものを取り上げて、その中から1つを選択させるたずねる文。 ・付加疑問文:「~ですね」と相手の同意や確認を求める文 |
に分けられます。
今回は、そのうち、一番の土台となる
「基本疑問文」について見てみましょう。
基本疑問文って?
・「基本疑問文」という言葉そのものは、
中学校ではあまり使われることのないものだと思います。
普通であれば、「疑問文」「普通の疑問文」「Yes / No 疑問文」などと
授業では言われていると思いますが、
「~ではないのですか」という「否定形」の疑問文と区別するため、
「基本疑問文」という表現を使わせてもらいます。
(「肯定疑問文」という言い方もあります。)
なお、基本疑問文と否定疑問文をひとまとめにして、
Yes / No 疑問文( Yes / No question ) と呼ぶ場合もあります。
※どちらも、結局 Yes / No で答える疑問文だからです。
Yes / No 疑問文=基本疑問文+否定疑問文
このような用語も、
頭の中で整理するために
覚えておくようにしましょう。
助動詞を伴う基本疑問文
・助動詞を伴う基本疑問文であれば、基本的には、
助動詞+主語+動詞の原形~? の形で表現できます。※ Yes / No で答えられます。
・それに対する答え方は、
Yes, 主語の代名詞+助動詞. / No, 主語の代名詞+助動詞 not (短縮形). となります。
それでは、基本的な助動詞の基本疑問文の例を、参考として肯定文とともに挙げます。
①-1 will:未来・意思を表す助動詞「~でしょう、~するつもりだ」
肯定:Linda will go shopping tomorrow.
⇓【倒置】
疑問:Will Linda go shopping tomorrow? Yes, she will. / No, she will not(won’t).
(リンダは明日買い物に行くつもりですか。)
①-2 Will you ~?:依頼する言い方「~してくれませんか」
疑問:Will you tell me the way to the hospital?
(病院までの道を教えてくれませんか。
ー All right. OK. Certainly. / Sorry, I can’t. (No, I won’t. はぶっきらぼうなニュアンス)
※ Would you ~?になるとより丁寧な言い方になります。
②-1 can:能力・可能を表す助動詞「~することができる」
肯定:You can ski very well.
⇓【倒置】
疑問:Can you ski very well? Yes, I can. / No, I can not(can’t).
(あなたはスキーをとても上手できるのですか。)
②-2 Can I ~? :許可を求める言い方「~してもいいですか」
疑問:Can I ask you some questions?
(あなたに質問してもいいですか。)
ー Yes, please( you can / of course ). Sure. OK. / I’m afraid not. I’m sorry, you can’t.
※ Can I ~?、May I ~?、Could I ~?の順で丁寧な言い方になります。
②-3 Can you ~?:依頼する言い方「~してくれませんか」
疑問:Can you open the window?
(窓を開けてくれませんか。)
ー All right. OK. Certainly. / Sorry, I can’t.
※ Could you ~?になるとより丁寧な言い方になります。
③must:義務・必要を表す助動詞「~しなければいけない」
肯定:They must go jogging for health.
⇓【倒置】
疑問:Must they go jogging for hearth? Yes, they must. / No, they don’t have to.
(彼らは健康のためにジョギングしなければならないのですか。)
④-1 may:可能性を表す助動詞「~かもしれない」
肯定:It may rain tomorrow.
⇓【倒置】
疑問:May it rain tomorrow? Yes, it may. / No, it may not.
(明日雨が降るかもしれないのですか。)
※ May it rain! だと「雨が降りますように。」という祈願する言い方になります。
④-2 May I ~?:許可を求める言い方「~してもいいですか」※Can I~? より丁寧な言い方
疑問:May I use your bathroom?
(トイレを使ってもいいですか。)
ー Yes, of course( please ). Sure. OK. / I’m afraid not.
⑤should:義務・当然を表す助動詞「~すべきである、~した方がよい」
肯定:He should tell the truth.
⇓【倒置】
疑問:Should he tell the truth? Yes, he should. / No, he should not(shouldn’t).
(彼は真実を告げるべきですか。)
今回はここまで。
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