間接疑問文② wh疑問文

今回は、
wh疑問文が👉間接疑問文となる場合を見てましょう。

間接疑問文とは、
なんだったかと言うと….

目次

間接疑問文って?

A:「直接疑問文」が、
①文の一部品[名詞]となり、
②疑問文本来の「相手に答えを求める」という特徴をなくしたもの
を、「間接疑問文」と言います。

👉「直接疑問文」には、大きく分けると2つあり
①基本疑問文 – 「相手に対して Yes / No の答えを求める」疑問文
②wh疑問文 -「相手に対して wh疑問詞を用いてその答えを求める」疑問文のことです。

※どちらも、文末は「クエスチョンマーク」で終わり、相手に対して、直接その答えを引き出す文ですね

今回は、そのうち
②wh疑問文の「間接疑問文」を扱います。

まず、最初に「wh疑問文」について簡単に復習しましょう。

wh疑問文って?

A:wh疑問文の wh とは、疑問詞、または wh疑問詞のことを言います。
(疑問詞が、wh で始まっているので wh 疑問詞とも呼ぶのです。)
その wh疑問詞から始まる疑問文を、wh疑問文と呼びます。

wh疑問詞は、さまざまな情報を求める時に使われる言葉ですが、
どんなものがあるのかを見てみましょう。
👉
who:「だれ」・・・「人」をたずねます
what:「なに」・・・「物の名前」をたずねます
when:「いつ」・・・「時」をたずねます
where:「どこ」・・・「場所」をたずねます
why:「なぜ」・・・「理由」をたずねます
how:「どのような、に」・・・「感想、状態、程度、手段」をたずねます
[この6個をまとめて、5W1Hと言う場合もあります。]
この他にも
which:「どちら/ どれ」・・・「限定された選択肢」から選びます
※2つとは限りません。2つ・人以上のものからの選択です。
whose:「だれの/ だれのもの」・・・「所有者」をたずねます
もあります。

この他に、
wh疑問詞と別の単語を組み合わせて、大きなwh語となる場合もあります。

大きな wh語

大きな wh語では、what と how がよく使われます。

「程度」を表す how の大きな wh語

how:「程度」をたずねる言葉なので、いろんな言葉と
くっついて様々な「程度」をたずねることができます。
ex.1 how many +複数形:「数」
ex.2 how much:「値段」
ex.3 how long:「期間」「長さ」
ex.4 how old:「年齢」「古さ」
ex.5 how tall:「身長」
などなど・・・・

「どんな」を意味する what の大きな wh語

what名詞と組み合わせると「どんな〜」という意味になり
いろんなもの・ことをたずねることができます。
ex. 1 what time:「何時」
ex. 2 what kind of 〜:「どんな種類の〜」
ex. 3 what+名詞:「どんな(何の)名詞」
などなど・・・

wh疑問文の2つのルール

wh疑問文を作る場合には、2つのルールがあります。

①WH疑問詞が必ず、文頭に来ていること
②基本的に WH疑問詞+疑問文?の形であること

👉①には、
質問者が、「何の情報を必要としているか」を最初に
示すために、必ず一番最初に来ています。

👉そして②は、
「たずねる文」なのですから、疑問文の形であることが
当然です。

※ただし、これには例外があって、
「WH疑問詞が主語」の場合で、
WH疑問詞=主語、なので次には(主語の次ですから)動詞がくる、
という形になります。

それでは
具体的な例文を見てみましょう。

wh疑問文 その1[whが主語でない]

まずは、
wh疑問詞が主語でない場合です。

wh疑問詞が主語でない場合

「人」をたずねる who
Who is the boy playing tennis there?
「そこでテニスをしている少年はだれですか。」

「もの」をたずねる what
What do you have in your hand?
「あなたは手に何を持っていますか。」

「いつ」をたずねる when
When did Ken go to the zoo with Emi?
「ケンはいつエミと動物園に行きましたか。」

「どこ」をたずねる where
Where will they meet tomorrow?
「彼らは明日どこで会う予定ですか。」

「なぜ」をたずねる why
Why was Sophie crying then?
「なぜソフィはその時泣いていましたか。」

⑥「どのような、に」をたずねる how
How is the weather in Osaka today?
「今日大阪の天気はどうですか。」

「どちら/どれ」をたずねる which
Which bag does Lisa like?
「リサはどちらのカバンが好きですか。」
※ which +名詞で「どちらの〜」で「大きな wh語」です。

「だれの/だれのもの」をたずねる whose
Whose is this bag?
「このカバンは誰のものですか。」

 

では、これを「文の部品」にしましょう。

wh疑問文その1を、間接疑問文に

wh疑問文が、
「文の部品になる(間接疑問文になる)」と、
👉疑問文本来の「相手に答えを求める」という特徴がなくなるので、
語順が変わります。

間接疑問文は「相手に答えを求めない」ので語順が変わる

皆さんは、
「疑問文」は、「相手に対して特別なプレッシャーを与える」形である、
ということを知っているでしょうか。

疑問文は、「相手に答えを求める」特別な形

それは、
「相手」に対して
自分が知りたい質問の答え」を求める形だからです。
👉そのため、「相手に対して答えをください」と言っているので、
特別の形 – 「主語+ (助)動詞」の一番根底となる「語順」を「倒置」して、「(助)動詞+主語」という「疑問文」の形をとるのです。

例を示すと…
You are …. 「倒置」して「疑問文」▶︎ Are you 〜?
Ken can ….「倒置」して「疑問文」▶︎ Can Ken 〜?
They (did) played …「倒置」して「疑問文」▶︎ Did they play 〜?
※元来一般動詞には「する」という意味の助動詞 do が動詞の前に
隠れていると考えると分かりやすいです。
She has been ..「倒置」して「疑問文」▶︎ Has she been 〜?
※現在完了の文です

wh疑問文は、Yes/ No ではなく「特別な情報」を求める疑問文

👉上記の質問は、
全て Yes / No で答えられるものですが …

もちろん、そうではない「答え」を求める疑問文があります。
▶︎それが、wh疑問文と言って、上記の部分で説明した wh疑問詞を用います。

wh疑問文
疑問文の仲間なので、特別な語順「(助)動詞+主語」は変わりません。
ただし、「何を答え」として求めているのかが分かりやすいように、
wh疑問詞を一番前に持ってきます。
👉 wh疑問詞+疑問文 [(助)動詞+主語 〜]?

間接疑問文の語順は、wh疑問詞+主語+(助)動詞 〜

だけど、「文の部品(間接疑問文)」になると、「答え」は求めない

しかし、
間接疑問文になると、すなわち「文の部品(主語や、目的語、補語)」になると、それは、単なる文の1構成部分になり、その部分自身では「相手に答え」を求めることはありません。

そのため、
間接疑問文では、
相手に答えを求めない、「倒置」しない形 -「主語+(助)動詞」に戻り
wh疑問詞+主語+(助)動詞+〜 語順に変わるのです。

間接疑問文とは、「文の部品」になること。
▶︎「文の部品」が「相手に答え」を直接求めることはない
👉そのため wh疑問詞+主語+(助)動詞+〜 語順に変わるのです。

それでは、上記①〜⑧の wh疑問文を間接疑問文にしましょう

① Who is the boy playing tennis there?
👉 I don’t know +【目的語】. (私は [目的語] を知らない) を用いて
①の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ① Who is the boy playing tennis there?
⬇️   I don’t know +目的語. の部品にすると…
 I don’t know 目的語[そこでテニスをしている少年が誰であるか]
I don’t know who the boy playing tennis there is. 「私は〜を知らない」

② What do you have in your hand?
👉 Ken wants to know +【目的語】. (ケンは [目的語] を知りたがっている) を用いて
②の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ② What do you have in your hand ?
⬇️   Ken wants to know +目的語. の部品にすると…
 Ken wants to know 目的語[あなたは手に何を持っているのかということを]
Ken wats to know what you have in your hand. 「ケンは〜を知りたい」

③ When did Ken go to the zoo with Emi?
👉 Tell me +【目的語】. (私に [目的語] を教えて) を用いて
③の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ③ When did Ken go to the zoo with Emi ?
⬇️   Tell me +目的語. の部品にすると…
 Tell me 目的語[ケンがいつエミを一緒に動物園へ行ったのかを]
Tell me when Ken went to the zoo with Emi. 「〜を私に教えて」
※ did と go があるので、「文の部品」にすると – go の過去形 went になります。

wh疑問文を「文の部品」にする時は、「動詞」の形に注意

※ wh疑問文に do / does / did がある場合は…
👉間接疑問文「文の部品」になると
① do / does / did がなくなり <その代わり>
② do をなくなる場合は – そのまま [形変わらず]
    does がなくなる場合は – 動詞の語尾に -es がつく[3単現の形]
    did がなくなる場合は – 動詞が過去形になる
〜ので注意しましょう。(結局肯定文の形に戻るのです)

④ Where will they meet tomorrow?
👉 The problem is【補語】. (問題は [補語] だ)を用いて
④の wh疑問文を【補語】という「文の部品」にします。

   ④ Where will they meet tomorrow?
⬇️   The problem is 補語. の部品にすると…
 The problem is 補語[彼らが明日どこで会うのか]
The problem is where they will meet tomorrow. 「問題は〜です」

⑤ Why was Sophie crying then?
👉【主語】is a mystery. ([主語] は謎だ)を用いて
⑤の wh疑問文を【主語】という「文の部品」にします。

Why was Sophie crying then?  
⬇️   主語 is a mystery.  の部品にすると…
主語[なぜソフィがその時泣いていたのか] は  is a mystery.
Why Sophie was crying then is a mystery.「〜は謎です」

⑥ How is the weather in Osaka today?
👉 I wonder +【目的語】. ( [目的語] かな〜) を用いて
⑥の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ⑥ How is the weather in Osaka today?
⬇️   I wonder +目的語. の部品にすると…
 I wonder 目的語 [今日の大阪の天気はどうなのか]
I wonder how the weather in Osaka is today. 「〜かなあ。」

⑦ Which bag does Lisa like?
👉 Did you ask Ken +【目的語】?(あなたはケンに [目的語 ] を尋ねたか)を用いて
⑦の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ⑦ Which bag does Lisa like?
⬇️   Did you ask Ken +目的語? の部品にすると…
 DId you ask Ken 目的語 [リサがどのバッグを好きなのか] ?
DId you ask Ken which bag Lisa likes「あなたはケンに〜を尋ねましたか。」
※ does と like があるので、「文の部品」にすると – like の3単現の likes になる。

⑧ Whose is this bag?
👉 Can you guess+【目的語】?(あなたは [目的語]をあてられますか) を用いて
⑧の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

   ⑧ Whose is this bag ?
⬇️   Can you guess +目的語? の部品にすると…
 Can you guess 目的語 [このバッグが誰のものか] ?
Can you guess whose this big is「あなたは〜をあてられてますか。」

 

wh疑問文その2 [whが主語の場合]

次は、
wh疑問詞が主語の場合です。

👉wh疑問詞が主語の場合は、
WH疑問詞=主語、なので次には(主語の次ですから)動詞がくる、
という形になります。
▶︎Wh疑問詞 [主語] +動詞〜?

wh疑問詞が主語の場合

⑨ who が主語となる場合
Who can run the fastest in this class?
「誰がこのクラスの中で一番速く走れますか。」

⑩ what が主語となる場合
What brings you here?
「何があなたをここに連れてくるのですか – なぜあなたはここに来たのですか」

⑪ how many +名詞が主語となる場合
How many people were injured in the accident?
「何人の人が事故で怪我しましたか。」

それでは、上記⑨〜⑪の wh疑問文を間接疑問文にしましょう

間接疑問文とは、「文の部品」になること。
▶︎「文の部品」が「相手に答え」を直接求めることはない
👉そのため wh疑問詞+主語+(助)動詞+〜 語順に変わるのです。

ただし ….

今回のように wh疑問詞=主語となると … 当然
👉 wh疑問詞(=主語)+(助)動詞 +〜 となり、語順が変わらないことになります。

⑨ Who can run the fastest in this class ?
👉 I don’t know +【目的語】. (私は [目的語] を知らない) を用いて
⑨の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

※ who が主語  ⑨ Who can run the fastest in this class?  
⬇️   I don’t know +目的語. の部品にすると…
 I don’t know 目的語[誰がこのクラスで一番速く走れるのか]
I don’t know who can run the fastest in this class. 

⑩ What brings you here?
👉 All I want to know is 【補語】. (私が知りたいのは【補語】だけ)を用いて
⑩の wh疑問文を【補語】という「文の部品」にします。

※ what が主語  ⑩ What brings you here?  
⬇️   All I want to know is 補語. の部品にすると…
 All I want to know is 補語 [なぜあなたがここに来たのか]
All I want to know is what brings you here. 

How many people were injured in the accident.
👉 Do you know +【目的語】? (あなたは【目的語】を知っていますか)を用いて
⑪の wh疑問文を【目的語】という「文の部品」にします。

※ how many people が主語  ⑪ How many people were injured in the accident ?  
⬇️   Do you know + 目的語. の部品にすると…
 Do you know 補語 [何人の人が事故でケガしたのか]
  Do you know how many people were injured in the accident? 

 

今回はここまで。

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