文の種類について考えてみましょう。
英語では文の種類は5つありますが、
今回はそのうちの1つ「肯定文」についてです。
まずは、「肯定文」とは、どんな文のことかです。
肯定文って?
・「肯定文」は、名前の通りあることを「肯定」する文のことです。
肯定文=「~である」と物事を事実であると認める文
・これと似た言葉で、
「平叙文」という言葉もありますが、
「平叙文」とは、
ー主語があって、ピリオドで終わる文、のことです。
(もちろん否定文もその仲間に入ります。)
つまり、
平叙文=肯定文+否定文 となります。
この言葉も、テストで問われることはないと思いますが、
参考書やテキストでよく使われるので、用語の整理に
覚えておくようにしましょう。
助動詞を伴う肯定文
・助動詞を伴う肯定文であれば、基本的には、
主語+助動詞+動詞の原形~. の形で表現できます。
・助動詞とは、文字通り
「動詞を助けるもの」で、「動詞に意味を加えて」表現を豊かに
するものと捉えていいと思います。
・中学生の段階での基本的な助動詞は、
①will:未来・意思を表す助動詞「~でしょう、~するつもりだ」
→be going to / will の過去形 → would
②can:能力・可能を表す助動詞「~することができる」
→be able to / can の過去形 → could
③must:義務・必要を表す助動詞「~しなければならない」
→have/has to / must の過去表現 → had to
④-1 may:可能性を表す助動詞「~かもしれない」
④-2 may:許可を表す助動詞「~してもよい」
※may には2つの意味があります。文脈で判断します。
⑤should:義務・当然を表す助動詞「~すべきである、した方がよい」
・・・ぐらいを覚えておく必要があると思います。
なお、助動詞についてもっと詳しく知りたい方は
下記の記事をお読みください。
5つの成分~番外編:助動詞
それぞれ①~⑥の肯定文の例文を挙げます。
① I will do my best to make my dream come true.
(私は、自分の夢を実現させるために最善を尽くすつもりだ。)
② Ken can play basketball very well.
(ケンはとても上手にバスケットボールができる。)
③ You must finish this homework by tomorrrow.
(みなさんは明日までにこの宿題を終えなければなりません。)
④-1 It may be snowy tomorrow.
(明日は雪かもしれない。)
④-2 You may open the door.
(ドアを開けてもよい。)
⑤ You should tell your mother this secret.
(あなたは、お母さんにこの秘密を話すべきだよ。)
助動詞がなく、be動詞を含む肯定文
・助動詞がなく、be動詞がある肯定文は、
主語+ be動詞 ~. の形で表現できます。
この形には、
もちろん be動詞を含む表現、進行形、受動態も仲間に入ります。
主語+ be動詞 (進行形、受動態含む)~. の形となります
例文をいくつか挙ます。
① I am Ken.
(私はケンです。)
② You were in the library then.
(あなたはその時図書館にいました。)
③ Taro is reading a book now. ※be動詞+現在分詞 → 進行形
(太郎は今本を読んでいます。)
④ English is spoken all over the world. ※be動詞+過去分詞 → 受動態
(英語は、世界中で話されています。)
おまけの文法雑学:進行形、受動態のbe動詞は、助動詞
・ネット等を調べると、
進行形、受動態の時のbe動詞は(上記の③、④)、助動詞であるという説明もあります。
👉 一般的に言う「動詞」としての「意味」がなく、肯定文・否定文・疑問文を構成させるものだからという考えのようです。
👉 助動詞の後ろは、「動詞の原形」がくるはずですが、進行形では、ing形(現在分詞)、受動態では、過去分詞が来ています。
👉 しかし、よく考えてみると、現在分詞も過去分詞も「動詞の原形」のように、「動詞の形が変形すること(go なら goes、went のように)」がなく、いつでも同じ(goであれば、going であり、gone)形です。
・・・ひょっとしたら、be動詞(正確に言うと、助動詞ですが)の次にきて、動作の進行中を表す現在分詞は、「進行形としての<原形>」、be動詞の次にきて、「~される」という意味を表す過去分詞は、「受動態としての<原形>」という捉え方なのかもしれません。
とお話をしてきましたが、この部分はあくまでおまけです。
中学校レベルであれば、be動詞で十分に文法の説明もできますので、雑学として読んでくださればいいと思います。逆にこういう「語学の文法の成り立ち」のようなものに興味がある人は、これからその分野を専門的に学んでいけばいいと思います。
今回はここまで。
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