文の種類についての最後です。
今回は、感嘆文についてです。
まずは、「感嘆文」とはどんな文なのでしょうか。
感嘆文って?
・「感嘆文」とは、名前のとおり「物事を感動、驚きをもって強調して表現する」文のことです。日本語では「なんて~なんでしょう!」というような意味になります。
感嘆文=何かに感動、強い印象・驚きをもって、相手に「そのことを強調して表現する」文
・何かの「様子」を強調する文なので、
→様子を伝える「形容詞」と「副詞」を強調して表現する言い方になります。
※形容詞:名詞に説明を付け加える言葉 a girl → a kind girl(やさしい女の子)
※副 詞:動詞に説明を付け加える言葉 run → run fast(速く走る)
「感嘆文」は、
「感動・驚き」の部分に名詞が入っていれば・・・・what の感嘆文
「感動・驚き」の部分に名詞がない(=副詞か形容詞だけ)のであれば・・・how の感嘆文
という2種類に分かれます。
<形容詞+名詞>の感嘆文!What<形容詞+名詞>~!
・<形容詞+名詞>の形を強調して、感嘆文をつくる時は、what を使います。
※<名詞>が入っている部分に注目です。
まずは、whatの「感嘆文」がどのようにできるかを説明しましょう。
what の「感嘆文」の作り方
・Mt. Fuji is a very beautiful mountain. という文を使って説明します。
◎ Mt. Fuji is a very beautiful mountain. を感嘆文にしなさい。
→この文で「強調している」部分は、
very がついている a very beautiful mountain です。
Mt. Fuji is a very beautiful mountain.
→「強調している」部分に mountain という「名詞」があるので、what を使った感嘆文にします。
Mt. Fuji is what a very beautiful mountain. (仮の形)
→ what ですでに「強調している」ので、very をカットします。
Mt. Fuji is what a very beautiful mountain (→ what a beautiful mountain). (仮の形)
→ 黄色いマーカーの文をさらに強調して、そのまま文頭に移動させます。
What a beautiful mountain Mt. Fuji is. (仮の形)
→ 「感嘆文」は、文末に「エクスクラメーション・マーク( !)」を置きます。
What a beautiful mountain Mt. Fuji is !
(富士山はなんて美しい山なんでしょう!)
→ これで完成です。
What の感嘆文の語順
上記の「作り方」から、What の感嘆文の語順は、基本的に
What a/an +形容詞+名詞の単数形+主語+動詞! となります。
※ただし、扱う「名詞」が「数えられない名詞」や「複数形」の場合は
a/an は入れません。
例文をいくつか挙げます。
ex.1 What a difficult problem this is!
(これはなんて難しい問題だろう!)
ex.2 What big eyes Megumi has!
(メグミは、なんて大きな目をしているのでしょう!)
・・・複数形の例文
ex. 3 What pure air and water this area has!
(この地域にはなんてきれいな空気と水があるのでしょう!)
・・・数えられない名詞の例文
「主語+動詞」の部分の省略
・「感嘆文」では、「主語+動詞」の部分が省略される場合もあります。
上記の ex.1 ~ ex. 3 を使って例を示します。
※各例文の「黄色いマーカー」の部分が「主語+動詞」の部分です。
ex.1 What a difficult problem this is! → What a difficult problem!
ex.2 What big eyes Megumi has! → What big eyes!
ex.3 What pure air and water this area has! → What pure air and water!
形容詞・副詞の感嘆文!How 副詞~!How 形容詞~!
・<形容詞>または<副詞>だけを強調して、感嘆文をつくる時は、how を使います。
※<名詞>が入っていないことに注目です。
まずは、how の「感嘆文」どのようにできるかを説明しましょう。
how の「感嘆文」の作り方
・Mt. Fuij is very beautiful. という文を使って説明します。
◎ Mt. Fuji is very beautiful. を感嘆文にしなさい。
→この文で「強調している」部分は、
very がついている very beautiful です
Mt. Fuji is very beautiful.
→「強調している」部分に「名詞」がなく、beautiful という「形容詞」があるので、how を使った感嘆文にします。
Mt. Fuji is how very beautiful. (仮の形)
→ how ですでに「強調している」ので、very をカットします。
Mt. Fuji is how very beautiful (→ how beautiful ). (仮の形)
→ 黄色いマーカーの文をさらに強調して、そのまま文頭に移動させます。
How beautiful Mt. Fuji is. (仮の形)
→ 「感嘆文」は、文末に「エクスクラメーション・マーク( !)」を置きます。
How beautiful Mt. Fuji is !
(富士山はなんて美しいのでしょう!)
→ これで完成です。
How の感嘆文の語順
上記の「作り方」から、How の感嘆文の語順は、
How +形容詞 / 副詞+主語+動詞! となります。
例文をいくつか挙げます。
ex.1 How fast you run!
(あなたはなんて速く走るのでしょう!)・・・副詞の例文
ex.2 How young she looks!
(彼女はなんて若く見えるのでしょう!)・・・形容詞の例文
「主語+動詞」の部分の省略
・What と同じように How の「感嘆文」でも、「主語+動詞」の部分が省略される場合もあります。上記の ex.1 ~ ex. 3 を使って例を示します。
※各例文の「黄色いマーカー」の部分が「主語+動詞」の部分です。
ex.1 How fast you run! → How fast!
ex.2 How young she looks! → How young!・・・不適切な例文
※ex.2 の例文は「~のように見える」という文なので、「主語+動詞」を省略すると、正しく意味が相手に伝わりません。ですから、このような場合は省略しません。
ex.3 How young she is! → How young!
※ex.2 でなく、ex.3 であれば省略してもOKです。
文の種類についてはこれで終了です。
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