今回からは、現在完了の「経験」に注目して
確認していきたいと思います。
現在完了の「経験」とは?
<まずは、現在完了の基本概念を再確認>
・現在完了は、
「過去と現在をつなげる」文で、さらに具体的に言うと、
現在に視点があって、過去から現在までを俯瞰する(見渡す)というイメージです。
【過去 → 現在 👀】
・その中で「経験」は、
「過去と現在とつなげる」現在完了で、
→ 過去から現在(今)の中で「ある行為を何回したか(どの程度経験したか)」を表現するものです。
・そのため、一緒に使われる語句として、回数を表すものがよく使われます。
<語尾につけるもの>
once(1回)
twice(2回)
three times(3回)※(「3回」以上は、~times で表現します)
many times(何以下も)
before(以前に)
ex.1 Chris has eaten umeboshi once.
(クリスは一度梅干しを食べたことがある。)
<過去分詞の前に置くもの>
often(しばしば)
never(一度も~ない / 決して~しない)
ever(今までに・・・基本的に疑問文で使います)
ex. 2 I have never played the violin before.
(私は以前に一度もバイオリンを弾いたことがありません。)
「回数や頻度」をたずねる時には、how many times や how often を用います。
上記の ex.1 であれば
→ How many times has Chris eaten umeboshi before?
(クリスは以前に何回梅干しを食べたことがありますか。)
同じく ex.2 であれば
→ How often have you played the violin ?
(どのくらい<の頻度で>あなたはバイオリンを弾いていますか。)
などとたずねることができます。
・現在完了の「経験」で特に注意するべき表現があります。
<行ったことがある>という表現
→ 現在完了で、「行ったことがある」と言いたい時は、
go を使わずに、be動詞を用いて
・・・ have / has been to ~ と表現します。
※go を使いたくなりますが、
– have / has gone to ~ だと「~へ行ってしまって、今ここにいない」という
別な意味になります。
「~へ行ったことがある(そして今ここにいる)」= have / has been to ~ 「~へ行ってしまって、今ここにいない」=have/ has gone to ~ |
分かりにくいので、例文を挙げます。
ex.3 I have been to New York.
ー「私」が日本人だとすると「ニューヨークに行ったことある」、そして今日本に戻ってきている、という意味になります。
ex.4 I have gone to New York.
ー「私」が日本人だとすると「ニューヨークに行ってしまって、今もそこにいる」、
つまり今日本にいない、という意味になります。
それでは、問題に入ります。
今回の5問です。
日本語の意味に合うように、( )に適語を入れなさい。
⑤は条件英作文です。「自分」の答えを書いてください。
①私はその映画を3回テレビで見たことがあります。
– I have ( ) the movie three ( ) on TV.
②私の父は一度もゴルフをしたことがありません。
– My father has ( ) ( ) golf.
③ティムは一度万里の長城に行ったことがあります。
– Tim has ( ) ( ) the Great Wall of China ( ).
④あなたは今までペットを飼ったことがありますか。
– ( ) you ( ) had any pets?
⑤※④は「あなた自身」に対する質問です。それに対して答えなさい。
解答・解説は次のページで
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