2学年のポイント①〜助動詞

今回から、
文法事項のポイントを確認するため、
それぞれの学年のポイントを示していきます。

今回は、
中2でのポイントで、
最初に助動詞を取り上げます。

目次

助動詞の基本ニュアンス

👉中学校のレベルでは、助動詞について…

・助動詞の役割は、名前の通り
「動詞を助けるもの・・・動詞に意味を付け加えるもの」です。
ー英語の表現が豊かになります。

・助動詞が出てくると、動詞は原形になります。
助動詞+動詞の原形

〜などのような感じで教えられることが多いと思いますが、
実は「助動詞」の本当の役割は、

👉頭の中で考えたことを表す なんです。
だから
・can は、「頭の中で -できる」と思うことを表現し
・must は、「頭の中で -しなきゃいけない」と思うことを表現し
・may は、「頭の中で – 〜かもしれない」と思うことを表現する
助動詞なんです。

👉頭の中で考えていることなので、
動詞は原形になります。

▶︎動詞の原形とは…
※英語では、基本的に「動詞は現実にある(あった)こと」を表現します。
⇨そのため、英語の動詞には「現在形」「過去形」「過去分詞形」
あります。
◎それでは、「現実にある(あった)こと」でないことを表現する時は、
どうすればいいでしょうか?
👉そんな場合に用いる形が、「動詞の原形」なのです。
▶︎具体的には、
・未来に関すること
・頭の中で考えたこと
・相手に命令する
こと(命令する内容は、まだ実際に行われてません)
などは、
「まだ、現実となるかどうかわからない」状態なので、
この「動詞の原形」を用いるのです。

これを押さえた上で、
具体的な助動詞を確認しましょう。

助動詞の4つのポイント

<4つのポイント>
1) 肯定文では、すぐ後ろに動詞の原形(元の形)がやってくる。

2) 否定文を作るときには
助動詞の後ろに not を置く。

3) 疑問文を作るときには
助動詞を一番前に持ってくる。

4) 2つの助動詞はそのままの形で並べられない。
具体的には・・・
・will can ではなくて → will be able to +動詞の原形
・will must ではなくて  → will have to +動詞の原形
※4)に関しては、中学生レベルでは、この2つを覚えておけば、
大丈夫です。おそらく will の方が「力」が強いんですね。

基本的な助動詞の使い方

can = be able to 「~ができる」能力・可能を示します
ex. Paul can play the shamisen.
( Paul is able to play the shamisen.)

・must = have/has to 「~しなければいけない」義務を示します
ex. I must write a report by tomorrow.
( I have to write a report by tomorrow.)

・will = be going to 「~するでしょう」未来・意思を示します
ex. You will visit Nara next year.
( You are going to visit Nara next year.)
※注意:will not の短縮形は won’t となります。

・may 「~かもしれない」可能性を示します
ex. It may rain tomorrow.

よく使われる疑問文の形

許可を求める言い方「~していいですか」2つの表現

Can I use your pen?
→答え方:Yes, of course (please). / Sure. / OK.
[断る場合] I’m sorry, you can’t. / I’m afraid not.
May I help you ?
→答え方:Yes, of course (please). / Sure. / OK.
[断る場合] I’m afraid not.
※ May I ~ ? の方が丁寧な聞き方です。

相手に依頼する言い方「~してくれませんか」2つの表現

Can you close the door?
→答え方:All right. / OK. / Certainly.
[断る場合] Sorry, I can’t.
(No, I can’t. は少しぶっきらぼうな言い方)
Will you tell me the way to the staion?
→答え方:All right. / OK. / Sure. / Certainly.
[断る場合] Sorry, I won’t.
(No, I won’t. は少しぶっきらぼうな言い方)
Can, Will の過去形( Could, Would) を用いるとより丁寧になります。

自分から進んで「~しましょうか」 Shall I 〜?

ex. Shall I carry your bag?
→答え方:Yes, please. / No, thank you.

みんなで「~しましょうか」Shall we 〜?

ex. Shall we dance?
※ Let’s dance. とほぼ同じ意味です。
→答え方:Yes, let’s.  / No, let’s not.

過去の表現で気を付けるもの

・「~しなければならなかった」
→ must には過去形がないので、
have to を過去形にして、had to を用います。
ex. You had to study hard last year.

否定文の意味に注意するもの

・must not (=mustn’t) 「~してはいけない」
ex. You must not run in this park.
※ Don’t run in this park. (禁止の命令文) とほぼ同じ意味です。

・don’t have to 「~する必要はない」
ex. You don’t have to take off your shoes here.

以上、ポイント・例文だけを羅列しましたが、
助動詞が「表現を豊かにする」という役割をしている分、
表現の仕方も多様です。一つ一つの意味を例文とともに
理解し、確認しながら、繰り返し定着させましょう。

 

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