2学年のポイント②〜to不定詞

今回は、to 不定詞についてのお話をします。

今回は基本的な考え方と
3つの表現方法について説明します。

目次

to 不定詞の基本的な役割は?

to 不定詞(または不定詞)の形は、もちろん
「to + 動詞の原形」という形です。

・なぜ、前置詞の to が付くのか?と
みなさんは考えたことがあるでしょうか。

基本的に、英語は機能的な言語のはずです。

そうであれば、
意味なく to が付いているはずがありません。

前置詞 to は基本的な前置詞なので、
いろんな文で登場します。

① I go to school by bike.  (学校へ)

② Listen to the music. (音楽を)

③ Kim always studies from 9 to 11.  (9時から11時まで)

①は、「学校へ」という「到着地点」、②では、「音楽を」という
「方向性」、③では「11時まで」という「時間の範囲」を to で
表現しています。

どれも共通しているのは、
「(今の状況から)新しい状況・情報へとリンクさせる」という
働きのようです。

すなわち、
①では「今いるところから、学校へとリンク」させてます。
②では「ぼうっとしていた意識を、音楽の方へリンク」させてます。
③では「9時から11時までと時間をリンク」させてます。

このように、to は
「(今の状況から)新しい状況・情報へとリンクさせる」役割が、
あるのだから、to 不定詞も「動詞を用いて(今の状況から)
新しい状況・情報へとリンクさせる」表現なのです。

不定詞は「新しい状況・情報へとリンクさせる」役割

to 不定詞の3つのリンクのさせ方

さて、この「リンク」のさせ方に3種類があり、
それが従来学校では

①名詞的用法(~すること)
②副詞的用法(~するために)
③形容詞的用法(~するための / ~する・・・)

と言われているものです。

これに合わせて簡単に説明していきます。

まずは、

リンクのさせ方① 名詞的用法

です。

先に例文を2つ挙げます。
To talk in class is prohibited.
(授業中に話をすることは禁じられています。)

② I want to make the world peace.
(私は世界を平和にしたい。)

・to 不定詞の名詞的用法は、「リンクさせる」という意味では
少しわかりにくい使われ方をしています。

はいきなり「主語」として to 不定詞が出てきています。
授業中に話をしていた(という状況)から、「それは禁じられている」
という新しい状況へリンクさせている文です。主語の位置に
to 不定詞が来たため、意味は「~すること」という意味になります。
to不定詞が主語となる場合は、どうしてもこのような一般的な
内容になってしまいます

は、want という動詞もあって、「今の状況から、
to make the world peace したいという将来の希望」
を述べています。・・・将来、これから先へのリンク

リンクのさせ方② 副詞的用法

まず先に例文を。

① My father went to the bookstore to buy a new book.
(私の父は新しい本を買うために本屋へ行った。)

② Ken visited Saga to meet his uncle.
(ケンはおじさんに会うために佐賀を訪れた。)

①では、先に「父が本屋に行った」という事実を述べ、
その後に (実は)新しい本を買うために という新しい状況
(ここでは新しい情報)にリンクさせています。
→その新しい情報を、日本語にすると「~するために」
という訳になるというわけです。

②も同じで、先に「ケンが佐賀を訪れた」という事実を述べ、
その後に(実は)おじさんに会うためなんです、という
新しい情報をリンクさせています。

リンクのさせ方③ 形容詞的用法

まず例文。

① I have no time to play baseball.
(私は野球をする時間がない。)

② Do you have something cold to drink?
(何か冷たい飲み物がありますか。)

①は最初に、「時間がない」という事実を述べて、
その後に、野球をする時間のことだと、新しい情報を
リンクさせています。

②も同様で、「何か冷たいものありますか」と聞いて、
その後に、飲むもので、という新しい情報をリンク
させています。

基本的には、このように理解しておくと
to不定詞の正しいニュアンスを身につけることができると思います。

 

 

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