2学年のポイント③〜動名詞

さて、今回は動名詞についてです。

まずは、
動名詞の基本的な意味を確認します。

動名詞とは、名詞の役割をする ing形のことです。

※「名詞の役割」をする ing形ということは、
動詞+ing =「~すること」 という意味になります。

また、同時に “ing形” はその形で、
「生き生きとした躍動感」を表しているということも
押さえておきましょう。

動名詞が活躍する4つの場所

動名詞は、「名詞の役割」をするのですから、
動名詞が活躍する場所は、名詞が出てくる場所と同じです。

それを考えてみると以下の4つの場所で動名詞は活躍します。

①主語の位置
②目的語の位置
③補語の位置
④前置詞の後

それぞれの位置での動名詞を名詞と比べて見てみましょう。

①主語の位置での動名詞

・名詞が主語の例文をまず示します。

This game is interesting.
→ this game が主語の位置にあり、名詞です。

この主語の位置に動名詞もやってこれます。

① Taking pictures is interesting.
(写真を撮ることは

Finding Pokemon here is not easy.
(ポケモンをここで見つけることは

②目的語の位置での動名詞

・目的語に名詞がある場合の例文を先に挙げます。

・Kim enjoyed the party very much.
→ the party が enjoy の目的語で、名詞です。

この目的語の位置に動名詞もやってこれます。

① I like playing tennis with my friends.
友達とテニスをすることを/が)
※ like の目的語の位置に動名詞が来ています。

Stop running in this room.
この部屋では走ることを
※ stop の目的語の位置に動名詞が来ています。

一口メモ~後ろに動名詞が来れない動詞は?

※どんな動詞の後ろにも(目的語の場所に)動名詞が来れるわけでは
ありません。動名詞 は ing形で「生き生きとした躍動感」を有するので
それとは合わない動詞の後ろには来ないようです。

~中学生のレベルで覚えておきたい、動名詞をとれない動詞~

・decide(決心する) ・hope(希望する) ・want(したいと思う)
・mean(~するつもりである) ・promise(約束する)

→ どれも「これから先の意思」を示す動詞なので、「躍動感」のing形とは
相性が悪いんですね。

③補語の位置での動名詞

・「補語」そのものが分かりにくいと思いますが、
一番よく中学校で出てくるのは、SVC<第三文型>での「補語」です。

🔴「補語」(動詞を補足するもの)を簡単に説明すると、
「主語=補語」の形で、「主語の説明をする言葉」と考えて
いいと思います。動詞は主に be動詞であることが多いです。

それでは例文を。
・This boy is Kentaro.
→ 「主語=補語」という関係があるかを確認すると、「補語」は区別が
簡単につきます。ここでは、「This boy(主語) = Kentaro 」の関係が
成立するので、Kentaro は名詞で、補語です。

この補語の位置にも動名詞はやってこれます。

① My father’s hobby is collecting stamps. (切手を集めること
※ My father’s hobby = collecting stamps

② Seeing is believing. (信じること
※ seeing = believing
「見ることは信じること」百聞は一見に如かずのこと

最後に、④前置詞の後での動名詞

・前置詞の後ろにも名詞が来ている例文を先に挙げます。

Paul is good at baseball.
at という前置詞の後ろに baseball という名詞が来ています。
(ポールは野球が得意です。)

この前置詞の後ろにも動名詞はやってこれます。

① Paul is good at playing baseball.  (野球をすること

② Thank you for helping me.  (私を助けてくださって

③ Emi got out of here without saying good-bye.
(エミはさよならも言わずにここを出ていった。)

動名詞 と進行形 の ing形の区別

👉動名詞の使い方としては、上記の4つを
基本としてしっかり押さえておけば大丈夫だと思いますが、
そこで、1つ気になるのが…
「進行形の ing形」
▶︎形が同じなので、間違いそうですが、
意味を考えると大丈夫です。

ex. 1  Ken is running very fast now.
(ケンは今とても早く走っています。)

ex.2  Ken’s hobby is collecting stamps.
(ケンの趣味は、切手を集めることです。)

※ ex.1 は be + ing形で、主語が「人間」で
「今現在の動作」を表現しているので、「現在進行形
※ ex.2 も be + ing形ですが、「ケンの趣味=切手を集めること
という関係が成立するので、動名詞です。

🔴このように、
形が同じであっても、文の意味や主語との関係をしっかり
把握することにより、動名詞と進行形の ing形は区別すること
ができます。

今回はここまで。

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