2学年のポイント⑥〜比較(比較級)

2学年で押さえたいポイントの6回目です。

「比較」に関する2回目で、
今回は「比較級」について取り上げます。

まずは、「比較級」について簡単にまとめると
だいたい次の通りになるでしょうか。

「比較級」とは

・2つのもの・人を比べて、「差がある場合」
→「Bより~だ」という表現になります。
→その時に英語で用いる形を「比較級」と言います。

・「比較級」とは、
基本的に、「形容詞」や「副詞」の語尾に -er がついた形です。
比較級形容詞 / 副詞+er
・また「Bより~だ」の「:比較する対象」を表現する場合は、 than を用いて
than と表現します。

2つのもの・人を比べて「差がある場合」・・・「比較級」を用いて
比較級【形容詞 / 副詞+ er】+than B 「Bよりも~だ」

※ -er のつかない「元の形」を「形容詞」や「副詞」の「原級」と言います。

例文もさらに加えます。

-er の比較級の例文

ex.1  Ken is older than Tom.
(ケンはトムより年上です。)
→ Ken と Tom の年齢を比べて差がある場合の表現
◎ old という【形容詞】を用いて → older

ex.2  Emi swims faster than I.
(エミは私より速く泳ぎます。)
→ Emi と I の泳ぐ速さを比べて差がある場合の表現
◎ fast という【副詞】を用いて → faster

また、不規則な変化をする比較級もありますが、
その中で一番よく中学校で使われる better
しっかり押さえましょう。

不規則な変化をする比較級 ~ better

・better は、「3つ」の単語の「比較級」になっています。
① good(形容詞:よい)→ 比較級 better
② well(副詞:上手に・うまく)→ 比較級 better
③ very much(副詞:とても)→ 比較級 better
③の very much は、I like dogs very much. の
very much の使い方です。

ex.1  This PC is better than that one.
(このPCは、あのものより良い。)
→ this PC と that one の良さを比べて差がある場合の表現
◎ good という【形容詞】を用いて → better

ex.2  Ken can speak English better than Emi.
(ケンはエミより上手に英語を話せる。)
→ Ken と Emi の英語の話し方の「うまさ」を比べて差がある場合の表現
◎ well という【副詞】を用いて → better

ex.3  I like dogs better than cats.
(私は猫より犬の方が好きです。)
→ dogs と cats に対する「好き」の度合いを比べて差がある場合の表現
◎ very much という【副詞】を用いて → better

長い単語の「比較級」とは

「比較級」は基本的には、語尾に -er をつけるのですが、
長い単語」には -er をつけると「さらに長い単語」になってしまうので、
代わりに「比較級」だとわかる単語を前につけます。

more +「長い単語(原級)」than B 

🔴「長い単語」というのは、正確に言うと、
「2音節および3音節以上の語」
となるのですが、「音節」そのものが難しいので、
実際の問題としては、中学校レベルでは、
以下のようなものを「長い単語」として覚えた方がいいと思います。
・形容詞として:careful, important, difficult, beautiful, useful, popular, famous 
・副詞として:slowly, qucikly, easily

ex.1  Basketball is more popular than soccer in my class.
(私の学級ではバスケットボールはサッカーより人気があります。)

ex.2  Please speak more slowly.
(どうかもっとゆっくり話してください。)
※than now が省略されています。

差が大きいこと、小さいこと、差を具体的に示す表現

「比較級」を覚えたら、次は
それを強調したりする表現までチェックしましょう。
中学生では、以下の3つの表現はマストです。

①差が大きく、比較級を強調する言葉・・・much

・This house is larger than that one.(この家は、あの家より大きい)
→この文章を強調して、
「あの家よりずっと<はるかに>大きい」という場合は、
☞ This house is much larger than that one.  となります。
比較級を強める言葉は very でなく、much である

②差が小さく、「~よりも少し・・・」という言葉・・・a little

・His bike is newer than mine.(彼の自転車は、私のものより新しい。)
→この文章を「差を小さくして」、
「私のものより少し新しい」という場合は、
☞ His bike is a little newer than mine.  となります。

③差を具体的に示す場合・・・年齢の場合

・John is younger than Tom. (ジョンはトムより若い。)
→この文章に、
具体的に「2歳若い」という場合は、
☞ John is two years younger than Tom.  となります。
具体的な差( two years )を比較級の前に置くとよい

→この表現は、もう1つの別な表現もできます。
☞ John is younger than Tom by two years.
by をつけて具体的な差( two years ) を文末に加えるとよい

比較級を用いた覚えておくべき表現

比較級を用いた表現としては、次の2つをチェックしたいところです。

①「どちらが好きですか。」という表現

「AとBではどちらが好きですか。」という表現の場合・・・
Which do you like better, A or B?
それに対する答え方は、
I like A better ( than B ). 「私はAの方が好きです。」

ex.  Which do you like better, judo or kendo?
「柔道と剣道ではどちらが好きですか。」
ー I like judo better ( than kendo ). 「柔道の方が好きです。」

② who や which を主語として、比較級を用いるたずね方

Who +動詞+比較級、 A or B ? →「AとBでは、だれが~ですか。」

Which +動詞+比較級、A or B ? →「AとBでは、どちらが~ですか。」

ex.1 Who is taller, Ken or Tom? ー Tom is.
(ケンとトムでは、だれがより背が高いですか。)(トムです。)

ex.2 Who runs faster, Emi or May? ー May does.
(エミとメイでは、だれがより速く走りますか。)(メイです。)

ex.3 Which computer is better, this or that? ー This is.
(こちらとあちらでは、どのコンピュータがよりよいですか。)(こちらです。)

今回はここまで。

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