前回は、
動詞の「過去形」が示す一番大切なニュアンスは
「現時点での距離感」だと解説しました。
今回は、
実際にその「過去形」を確認していきましょう。
動詞には、その変化の仕方により
① 規則動詞
② 不規則動詞
の2種類に分かれます。
それぞれの「過去形」を見てみましょう。
「規則動詞」とは….
👉英語の「動詞」には、
過去形にする時、
▶︎語尾に -ed をつけるもの →「規則動詞」
▶︎語尾に -ed をつけても「過去形」にならないもの →「不規則動詞」
と言います。
◎規則動詞の -ed の付け方は基本的には大きく3つに分かれます。
[1] -ed をつけるもの
・play ▶︎ played
・open ▶︎ opened
[2] 語尾が -e で終わり、-d だけ加えるもの
・live ▶︎ lived
・like ▶︎ liked
[3] 語尾が <子音+y> で、y を i に変えて -ied となるもの
・study ▶︎ studied
・try ▶︎ tried
👉語尾が <母音+y> のものは、そのまま -ed です!注意!
・play ▶︎ played
・enjoy ▶︎ enjoyed
◎また、規則動詞の過去形の「語尾(-ed)の発音」には3種類あって
よく問題になることもあるので注意して、発音してみてください。
[1] [d]の発音になるもの
・lived
・stayed
[2] [t]の発音になるもの
・looked
・asked
[3] [id]の発音になるもの
・wanted
・visited
それでは、
「不規則動詞」はどうでしょう?
「不規則動詞」とは…
◎不規則動詞は、
その名前通り、「不規則な変化」をするので
1つ1つ覚えなくてはいけません。
ここでは、いくつかの例を示しましょう。
①原形(現在形) | ②過去形 | ③過去分子形 |
be (am, is / are) | was / were | been |
come | came | come |
do (does) | did | done |
drink | drunk | drank |
eat | ate | eaten |
get | got | got, gotten |
give | gave | given |
go | went | gone |
have (has) | had | had |
不規則動詞ってなぜあるの?
👉不規則動詞は、
全部で約300個、そのうち中学生は頻繁に使われる約70個を覚えると
大丈夫なようです。(英語の教科書の一番最後によくある「不規則動詞の
活用表」を全部カバーすれば問題ありません。)
ーさて、なぜこの不規則な変化をする「不規則動詞」が存在するの?って
思いませんか?
A:実は、「英語の歴史」の中では、
最初は、今で言う「不規則動詞」ばかりだったのです。
– 英語の原型は、ドイツ語に似ている「ゲルマン語」と言われるものです。
そこに、さらに「ラテン語」や「フランス語」がその歴史の中で、
英語に流入して、現在の「英語」に至っています。
– その歴史の中で、
昔からその生活の中で使われていた動詞が、
昔の「変化」がそのまま残ってしまい、現在の「不規則動詞」となって
きたようです。
– 一方、現代英語では、「不規則動詞」以外にも、
表現するのに必要な比較的新しい動詞には -ed をつけて過去形にする
という「規則的な変化」を加えて行ったのです。これが
現在の「規則動詞」ということになるようです。
👉すなわち、
「不規則動詞」は、昔から使われていた生活に密着して
使用頻度の高い動詞で、「規則動詞」は社会の進化と
共に、比較的新しく入ってきた動詞と言えるのだと思います。
このような部分を確認した上で問題に挑戦しましょう
今回の5問です。
下群の動詞から、①〜⑤の [ ] に適するものを選び、正しい形に
変えなさい。
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① Kentaro [ ] down the stairs yesterday, and [ ] his arm.
② Emi and I [ ] in the library for two hours last Friday.
③ It was warm, so my father [ ] off his coat.
④ Mozart [ ] more than 600 pieces of music.
※Mozart:モーツァルト(作曲家)
⑤ May was very tired, so she [ ] the party early.
解答・解説は次のページで。
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