「時」を表すー現在③

2020年11月21日

「時」を表すー現在の３回目。

今回は、
「現在進行形」をさらに詳しく
確認していきましょう。
※中学校の学習範囲を超える部分もありますが、
是非参考にしてみてください。

「現在進行形」が表現するもの

👉「現在」①で示したように、英語の「現在進行形」は
その言葉の通り、
「今まさに進行中の動作」を表現する形で、
be ＋〜ing の形を用います。
ポイントは、
①「今」のこの時点に意識が集中していること
②その「動作」が未完（終了していない）であること
– の２つです。

ここから、「現在進行形」を
さらに細かく見ると、

①「現在進行中」の動作
②「今・現在」だけの一時的な状態
③「今・現在」変化中の状態

の３つに大きく分けられます。

簡単に例文で確認していきましょう。

①「現在進行中」の動作

🔶この①の「現在進行中」の動作が、
中学校で扱われる「現在進行形」の表現です。
▶︎「動作」なので、
基本的に「動作」を表す動詞を用いて表現されます

ex.1 Ken is running in the park.
(ケンは公園で走っています。)
▶︎run は「動作を表す」動詞です。
▶︎主語の「ケン」が、今現在「走る」という動作が
進行中であることを表現しています。

ex.2 Emi is playing the piano now.
(エミは今ピアノを演奏しています。）
▶︎play (the piano) は「演奏する」という「動作を表す」動詞です。
▶︎主語の「エミ」が、今現在「ピアノを弾く」という動作が
進行中であることを表現しています。

◎このように、
・「動作を表す」動詞を用いて、be動詞＋〜ing形とすると
その「動作」が「進行中」であることを表現できます。

②「今・現在」だけの一時的な状態

🔶「現在進行形」の ing形は、
「今、まさに、その瞬間」という「極端に限定された」
時間の「動作」を表現できる形です。
👉このニュアンスが「動きがない(状態を表す)」動詞を
用いると、「今・現在」だけの一時的な状態を表現できます。

◎この表現の仕方は、中学校では扱われません。
– 中学校では「状態を表す」動詞は、進行形にできない、
などと、教えられているかも知れません。

ex.3 They are living in Sapporo at the moment.
(彼らは今のところは札幌に住んでいます。)
▶︎live は「状態を表す」動詞で、通常は進行形になりません。
▶︎at the moment は「今のところは」という意味で、
「一時的な状態」であることを示しています。
▶︎主語の「彼ら」が、一時的に「札幌に住んでいる」
ことを表現しています。
(ずっと、そこに住む予定ではなく、何らかの事情で「今だけは」
住んでいる、ということを意味します。）

👉They live in Sapporo. であれば、
「一時的ではなく」、「過去も、今もそしておそらく未来も」
「札幌に住んでいる」（住まいは札幌です）ことを意味します。

🔴英語の「現在形」は
「<今>を中心として、過去にも未来にも広がっている様子」
を表現します。

◎このように、
・「状態を表す」動詞を、「現在進行形」で用いると、
「今・現在」の一時的な状態であることを表現できます。

③「今・現在」変化中の状態

🔶「状態の移行」を表す動詞を、進行形にすると
「今・現在」その「状態へ移行しようとしている」と
変化中の状態を表現できます。

◎「状態の移行」を表す動詞について
– stop / arrive / fall / lose / die / fall / land / become など
※stop は、「止まる」という意味で「動いていたものが →とまる」
という移行。 fall であれば、「落ちる」という意味で「上にあった
ものが→下に落ちる」という移行。
👉このような動詞が「状態の移行」を表す動詞です。

ex. 4 The bus is stopping.
(バスは止まりかけています。)
※「止まっているところ」ではありませんので注意！
▶︎stop は、「状態の移行」を表す動詞です。
▶︎主語の「バス」が、「動いている」状態から、
「止まる」状態へ変化中の状態を表現しています。

◎このように、
・「状態の移行」を表す動詞を進行形にすると、
「今・現在」変化中の状態を表現することができます。

これを押さえた上で、
今回の問題に挑戦しましょう。